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2011年度第一回 研究会

ネットワークを利用したロボットサービスとサービスロボット研究専門委員会では,2011年度第1回ネットワークを利用したロボットサービスとサービスロボット研究専門委員会を開催します.今回のテーマは,「防災へのロボット活用と,必要とされる通信インフラについて」です.ご興味のある方は,奮ってご参加下さい.

1. 日時:2011年 6月 29日 13時より15時
2. 場所:機械振興会館 6D-2号室(6階)
(http://www.jara.jp/jara/14.html)
3. 主催:日本ロボット学会
 「ネットワークを利用したロボットサービスとサービスロボット
   研究専門委員会」
4. テーマ:「防災へのロボット活用と,必要とされる通信インフラについて」
 震災とこれに伴う救助や復興,または原子力事故への対応において
 ロボットへのニーズ,期待感が改めて高まっています。
 本研究会では今回,集中討議として防災へのロボット活用の現状,
 課題から,ロボットが使用する通信インフラについて議論します。
 議論では,その整備維持などの社会的課題も踏まえつつ,技術面を
 中心に課題を抽出し,解決の方向性を探ります。
5. 議事:
(1) 13:00-13:30「防災ロボットと通信インフラへのニーズ」
 東北大学 教授 田所 諭先生

(2) 13:30-14:00「RSiのプロトコルRSNPのロバスト性,信頼性について」
 産業技術大学院大学 教授 成田 雅彦先生

(3) 14:00-14:30「耐障害ネットワークについて」
 大阪大学 准教授 寺西 裕一先生

(4) 14:30-15:00「防災とロボット,通信インフラ」(討議)
 三菱重工業 日浦 亮太様

活動記録

参加者:
田所(東北大),成田(産技大),日浦(三菱重工),大嶋(三菱重工),平野(ライトウェア),土屋(産技大), 澤井(電機大), 鈴木(電機大), 包原(安川電機), 神田(富士通研), 濱田(JARA),畑(JARA). 内山(富士通研), 岡林(富士通研),鈴木(NICT), 加藤(産技大),折原(東芝), 寺西(阪大), 村川(富士通研),鈴木(未来大),李(NICT),三浦(NICT),山本(東芝),高野(NEC通信システム) 神徳(産総研),工藤(NTT)
以上26名

議事詳細:

(1)
講演では,災害時のロボット通信に求められる要件として,遠隔操縦のための大容量,リアルタイム性,遠距離の伝送,平常時のインフラが使えるとは限らないことを前提とした運用などが指摘され,災害現場における通信確保のために有線無線ハイブリッドアドホックネットワークの構築が示された.質疑応答では,実際の運用における具体的な構築方法が話題となった.
(2)
講演では,RSiの取り組みの紹介に続き,ロボットサービスの高信頼化のために無線LANの故障・寸断,ネットワークの中断などの通信障害や,ロボットサービスの障害やロボットの故障によるシステムダウンにも耐えられる通信の重要性が述べられた.質疑応答では,高信頼性とリアルタイム性の両立が話題となり,現在のRSiは高信頼性を重視する側面があることが指摘された.
(3)
講演では,アドホックネットワークを活用し,Android携帯を利用して復興に役立つメッセージ交換を可能にする取り組みが紹介された.質疑応答では,災害現場におけるロボットの通信に応用可能であることが議論された.
(4)
各講演者から他の講演者の話題から取り入れていきたい点について報告があり,それに続き現状のネットワークの課題について議論がなされた.災害現場におけるロボットの通信は通信の分野からみればニッチであり,普段は必要とされないが特殊な状況下で必要となる要素を整理し防災で使えるネットワークを整備していくことが必要である.
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